「びっくりした…驚かせないでよ」 「ごめん。ちょっと心配で」 「心配?なにが?」 にらむように見ると、多希は気遣うような表情を浮かべて私を真っ直ぐに見つめた。 「だいじょぶ?身体」 あれ。 気づいてたんだ…。 驚きを隠すように多希から目をそらして台所から出ようとした。 けど、さっと長い腕が伸びて、行く先を塞いだ。