やがて訪れた静寂の中で、多希ははしゃいだ声で言った。 「おし、花火も終わったし、いこっか」 「え、行く?どこへ?」 「初デート」 「…!」 「まだまだ祭りは終わんねぇよ!わたあめ食べよ、金魚すくいしよ、ヨーヨー買おう!」 行こう。 そうして差し出された手を握って、私は多希の腕に寄りそった。 並んで歩く私たちを包むように、出店の灯りは煌々と光を放っていた。 <Fin>