「俺、マジで死んじまうんじゃないかってパニくっちゃって。ろくに親孝行もしないまま死んじまうのかよ、冗談じゃねぇよ、って思ったら頭が真っ白になって。 でも先生はすげー冷静だったなぁ」 「そんな…私ももう必死だったよ…」 「そんなことないよ。冷静に対応しててさ、すっげーかっこよかった。 医者にしか見えなかったよ」 だからさ、と声が低く強まった。 「やめるなよ、医学部」