怪訝に思っている私の手を引いて、多希はさらに境内の奥へと歩いて行った。 少し緊張した。 不安と言うよりかは、甘いドキドキ感が交じった緊張。 好きな人と花火を見るために秘密の場所に行くなんて、なんかちょっとした冒険をしているみたいで。 勉強ばかりで楽しめなかった高校生活をやり直しているみたい…なんて思って、胸が弾んだ。 「着いた。ここだよ」