兄貴が視線をやった窓をつられて見ると、明るかった空は少し陰りがさして、ぽつぽつと水滴が浮いていた。 さっきまであんなにいい天気だったのに。 「天気雨じゃないか?様子見てみたら―――え?これから打ち合わせするって?」 困ったなぁ、店まだこんでるんだけど…とぼやいだ受話器の向こうで、怒鳴り声が聞こえる。