だから、ひたすら目指した。 ひたすら目指すあまり、その道のりのあまりの険しさに、いつしかその願いも日々のつらさの中に埋もれてしまったけれども。 今夜の出来事が、私にその願いを思い出せてくれたんだ。 おじさんの硬い肌。 あたたかい体温。 鼓動、息吹。 「ありがとう」 そして、心に響く声。 私の心は今、きれいに澄み渡っていた。 心の奥底に沈んでしまっていた、純粋な夢を見付けることができたから。