茫然としている私は、そのまま多希に手を引かれて、人気のすくない街路樹の下に連れていかれた。 「ねぇ、なにしてるの」 「……」 「なんで、泣いてるの…」 「……」 ほろり ほろり 返事なんかできないのに、涙だけあとからこぼれていく。