「いったーい、足蹴られたぁ!」 「まじで?だいじょうぶ?」 大袈裟に反応する彼女に、隣に居た彼氏があからさまににらんでくる。 けど、ぐしょぐしょに泣いている私を見て、顔をしかめた。 「うわ、なにコイツ、大泣きしてるよ」 「はぁ?どうせ彼氏にでもフラれたんじゃないの?」 「まじかよ、ひさーん」 冷たい嘲笑。 かぁ、と身体が熱くなる。 うつむいて走ろうとした―――その時だった。