「せんせ…?」 私の様子に気づいたカナちゃんが、怪訝そうに見上げてくる。 もう目も合わせられないまま、私は小さな声で言った。 「ごめんねカナちゃん。私もう帰るね…」 踵を返して、数メートル歩いただけで、もうこらえることができずに涙をあふれさせていた。