その時だった。 「あっ!あそこ!」 大きな声を上げてカナちゃんが指をさした。 「ねー、あのお店の人、多希ちゃんじゃないかな!?」 思わずその方向に意識を集中させた。 人がむらがり、所狭しと並んでいる出店の一角に、見たことのある長身が立っているのに気づいた。