またぼーとしながら下ごしらえの様子を見ていると、不意に兄貴が声を上げた。 「しまった。エビ切らしてた」 「エビ?私、買ってこようか?はずれにあるの魚屋さんでいいんだよね?」 「花珠、新鮮なエビの見分け方わかる?」 「…ぜんぜん」 だよねぇ、と溜息をつくと、兄貴はエプロンを外して「ちょっと留守番してて」と、出て行った。