兄貴が淹れてくれたコーヒーをすすりながらぼんやりしていると、下ごしらえで忙しそうにしている兄貴が話しかけてきた。


「勉強会、今日も休むの?」

「…ん、うん」

「商店街のみんな、心配してたよ。無理して身体壊したんじゃないかって。小学生の夏休みもあともう少しだし、一回くらいは開いた方がみんな安心すると思うけど?」

「ん…。夏休みはあと二日あるし。その間には開くつもり…だよ」