しまった…。 私、なんてこと…。 はっとなって思わず見上げると、多希は無表情の下に、痛そうな苦しそうな色をにじませていた。 どうしよう。 傷つけてしまった。多希を。 でも。 傷つけたのは私なのに。 私の胸も、引き裂かれたように痛い―――。