まっすぐに見つめられて視線をそらすと、私は小さく口端をゆがめた。 「なんでかな。…収入はいいし、安定してるし、立派な仕事だし…」 まるで砂を噛むように、言葉は嫌な感覚を残して口から零れ落ちる。 世の中の必要になるし、お金も入るし…って考えていたけど…。 実際口に出して言ってみれば―――なんて、つまんない理由…。