見つめないで勉強しなさい! ~一途なチャラ男くんに愛されました~

「花珠…」

「ありがとう。もう家はすぐそこだから、ここまででいいよ」

「待って花…せんせ…!」


ふたたび伸びてきた腕からすりぬける。


振り返ることなく走って、人ごみにまぎれた。




私、なにやってるの―――。



でも、あのまま多希の告白に返事することはできなかった。



どう応えていいか、わからなかったから。