私の兄は正義のヒーロー

「圭太っ!」

あのときの駅前の柱に真斗と同じように寄りかかっていた。

やっぱり似ている…

思わず笑みがこぼれる。

「…なんだよ」

圭太はそんな私を見て言った。

「べっつにー」

「気になるじゃん」

「気にしなくていーの。ほら、早く帰ろっ」

私が前を歩くと、圭太はすぐに歩調を合わせ、右手を握られた。

男と手をつなぐのは初めてじゃないし、圭太とはいつものことだ。

それでも周りが気になる。

子どもっぽく見えないかな?

私たちってお似合いなの?

カップルに見える?

不安がありすぎる。

でも、圭太と手をつないでいたら大丈夫な気がする。