私の兄は正義のヒーロー

その理由は簡単だ。

真斗が抜けたあと、朝霞は物理サークルから正義奉仕サークルへと移動したものの、その次の年の代は誰も入らなかった。

サークル員がいなければ潰れるのは当たり前だ。

しかし、私が△△大学に入学したのは言うまでもなく、正義奉仕サークルに入るためだ。

なんとか再びサークルを設立しようとしていた1年の5月のときだった。

「あんたでしょ?正義奉仕サークル作ろうとしてるの」

講義を終えたときだった。

その声は誰かに似ていて…顔もあいつに…

「あっ…うん…そうだけど…」

「手伝うよ」

「えっ!?」

思わず大声を出してしまった。

周りの視線が痛かった。