家に帰るなり、兄の姿を探した。

「お兄ちゃーん!」

私の予想通り、兄は自分の部屋にいた。

ノックを2回して、部屋を覗いた。

「お兄ちゃん?」

「ん?なに?」

兄は勉強していたようで、椅子をくるっと回した。

「あのさ…私…サークル見てみたい」