私の兄は正義のヒーロー

しかし、断る理由もないから、仕方なく呼びに行くことにした。

「少々、お待ち下さい。」

私は階段を駆け上がり、兄の部屋のドアをノックした。

トントントン

「あ?なに?」

だるそうな兄の声が聞こえる。

寝起きなのだろうか?

「下に大学の石田真斗さんって人がいるんだけど…」

「はっ!?お前っ!早く言えよっ!」

はぁ〜?

なに文句言っちゃってんの?

このクソ兄貴!