嘘つきは笑わない




私はちょっとだけ歩くペースを速めた。

快斗といるとしゃべりっぱなしですごい疲れる。


「まひろっていつも前髪をあみこんでるよね」



「それがなに」



「かわいい」



「ありがと」



「その肩にかかるくらいの髪の毛の長さもすごいいいよ」



「そっか」



「まひろ髪の毛の色もいいよね
おじいちゃんがドイツ人でクォーターだし



「髪フェチなの?」




「まひろならどこだろうと素敵さ」



あー、頭いたい。