教室で、お昼を美々と一緒に食べていると、直也がいきなりやってきて、クラスの女子は、「きゃーーーーーー」
と、耳が痛くなるほどの悲鳴をあげた。これほどの騒ぎを起きることを想定して、来たのだろうから、よっぽど、大切なことなんだろうと身構えていると、直也は「今日は、母さんの誕生日会だから、夕飯は俺んちだぞ」といって、まわりをキョロキョロ見ながら出ていった。家は隣なんだから、帰ってきてから言えばいいのに。美々に、そう言うと、怪しい笑みを浮かべて、「転校生が気になるんじゃない?」と言った。