おとぎの国へ

ス「樹理愛さん。信じられないのならこの池をごらんください。」

は?

これ。あたしたちがさっきまでいた河川敷じゃん。

ス「この池から人間界に戻ることは可能です。

ですが、その代償として記憶がなくなります。もちろん今いる二人の事も…。」

拓「なんなんだよっ!」

―ぽちゃっ

拓実がけった小枝が池に落ちた。そして、

『ヴーワンワン!!』

?!

さっきまで、あたしたちがいた河川敷を散歩している犬にあたった。


『この枝どっから飛んできたんだろうね~』

そして、不思議そうに話す飼い主さん…


ス「今ごらんになられた通り。ここは人間界じゃないんですよ。そして夢でもないんです。」


「人間界じゃないって事はあなたはなんなんですか?」

ス「私は人間と猫の間の生き物です。人間界とこの世界の狭間で生まれたのです。そういった生き物もここには沢山います。」

また、喋る動物もいる。と付け加えてスペンズ王子が話してくれた。

猫と人間のハーフってちょう可愛い♡

耳触っちゃダメかな…

むやみに触るのはやめよ…

今はまだ他人だからね。