「・・・・・・・・・・・・・・・・まぁ、バレーは出たかったけどね。 でも、バレーに出てたらサッカーの観戦が出来ない。 確か、バレーとサッカーの試合時間被ってたと思うし。 球技大会で彼氏の応援するってさ、『青春』ってカンジでやってみたかったんだよね」
『へへ』と照れ笑いながら、ゆっくり立ち上がる優衣。
中学までは、去年まではオレを応援していた優衣が、今年は別の男に声援を送る。
寂しくて、何故か悔しい。
自分でもワケの分からない気持ちに、『娘を嫁に出す父親ってこんなカンジなのかな』などと勝手な解釈をしていると
「ほら。 律も早く行きなよ。 練習サボって晃くんの足引っ張ったら許さないからね」
優衣がオレの背中を『パシン』と叩いた。
「・・・・・・・・・・・・・・・・勉強は晃の方が出来るけど、運動神経はオレの方が上だっつーの」
あんまりな優衣の言い方に、ふてくされながら言い返すと
「うん。 知ってる。 運動神経だけは昔から良かったもんね、律は」
優衣が、オレを小バカにしながら笑った。
オレと幼なじみでいる事を辞めた優衣が、昔話をしてくれた事が嬉しかった。



