「・・・・・・・・・・・・・・で、何で突然、優衣のお姉さんの話??」
晃くんが話を本筋に戻す。
「あぁ、昨日お姉ちゃんに頼んでみたんだよ。 『律の赤点の数が凄まじいから、お姉ちゃん教えてあげられないかな?』って。 『バイトない日ならイイよ』ってさ」
律に向かって『ニィ』と笑って見せると、律が両手でワタシの右手を握り
「コンビ二に行こうか!! 優衣様!! 1番高くて1番美味しいアイスを買ってさしあげよう!!」
喜びを爆発させた。
親友の様な幼なじみが喜んでくれるのは、やっぱり嬉しい。
こうして、律の再テストまでの期間、律とお姉ちゃんとの勉強会が始まった。



