----------------------翌日、6時間目の授業が終わった瞬間に教室を飛び出し、チャリに跨りコンビ二に向かう。
『こんなに食ったら確実に太るだろうな』と言わんばかりの量のお菓子を購入し、チャリのカゴに押し込んだ。
今にも零れ落ちそうなお菓子を左手で押さえつつ、急いでチャリを漕ぎ、優衣のいる病院へ。
受付で優衣の病室を聞き、向かうと
「お母さん、あーん」
優衣の元気そうな声が聞こえてきた。
「『あーん』じゃないわよ。 何甘えてるのよ。 アンタ、怪我してるの左側でしょうが。 アンタ、小洒落た左利きじゃないでしょうが。 完全なる右利きでしょうが。 自力で食べなさいよ」
昨日とはうって変わって楽しげな優衣のお母さんの声も聞こえてくる。
どうやら優衣は、何かをお母さんに食べさせて欲しいようだ。
病室の中に入ってその楽しそうな会話の中に入りたいのだけれど、優衣のお母さんと顔を合わせるのが気まずくて躊躇してしまう。



