寂しがりヒーロー

次の日。
僕は、いつも通り、カモちゃんに起こされた。

...って、今日は土曜日じゃ...?


「起きてー、伊月」

「んー...今日は土曜日だよ?」

「それでもいいから起きて!」


それでもいいって...僕が良くないんだけど...。

そう思いながらも、僕はゆっくりと体を起こした。


「早く早くー!」


ご機嫌なカモちゃんに急かされて、僕はリビングへと向かった。