お昼。


今日は新学期も始まったばかりで学校もお昼まで。


「拓真ー!!帰ろー!!」


私は拓真の席にまで駆け寄る。


「おー、早く帰ろうぜ。俺、飯食ってすぐ部活だから」


「部活あるんだ!がんばってね」


「おうよ」


とりあえず拓真は家にご飯を食べに帰ってから部活に行くらしい。


拓真と一緒に昇降口に来て靴を履き替える。


すると後ろから……


「栞!!!」


「ん?」


振り向くと昨年同じクラスだった子たち。


「あっ!」


「久しぶりだねー。今年は栞ともクラス離れちゃったねー。今帰り?あ、もしかしてまた望月くん?はははほんとなかいなぁ!」


「うん、今日も拓真」


「もー、いい加減付き合っちゃいなよー」


「な、何言ってるの!?」


も、もう。


久々顔見れたと思えばいつもの冷やかし。


「と、とりあえず私帰るね!拓真、いこ!」


「お、おう」