「わ、私は…。」

そこまで言って口を閉じる。

「どうかした?」

そう声をかけるみんなに、

「私の夢はこの4人で高校を卒業すること!」

みんなが一斉に笑い出す。

「それ、自分の夢じゃないしっ!」

そんなツッコミを入れられたあと、

「じゃあ、願い!」

私はそう言った。

「私たちの高校の卒業式の日、
もういっかい、ここに来ようよ。」

花乃が私に笑いかける。

そこはなんの変哲もないただの川で、

でも、そこには綺麗な茜いろに染まる

空があった。

笑いあったあの日の夕方。

茜いろの空に誓った私たちの友情。

それは、私の永遠の宝物。

変わってしまった…今でも。