第一講堂にありさがついた頃には、竜はすでに構えていた

竜「......遅い」



ありさ「ごめんごめん、ところでなんで私とやりたいなんて言ったの?


私貴女に何かした?




竜「.....さっきの使い魔召喚の時にお前から莫大な魔力を感じたんだ」



ありさ「.........」



竜「俺はいままで、自分が一番強いと思っていた.....


なのに....あの時感じた霊力は半端じゃなかった 俺より強いんじゃないかって...


もしかしたら...俺と対等にたたかってくれるんじゃないかって....



そう...思ったんだ..」




あまりにも...悲しげに...





虚ろな瞳で話す竜は

私の目にひどく焼き付いた..

ありさ「私は...強くなんかない...



だって私は....私は...人を殺めてしまったんだもの..」




竜「.....!?それ...どういう....」




ありさ「少し話し過ぎたかも知れない...さぁ、始めようか..」





竜「あぁ....先にこちらからいかせてもらう!」




さて、どんな技を使ってくるかな...?



竜「デア・アルマ」



ヒュオォォ.......




すごい....幾千もの氷柱が作り上げられてる...

パキパキパキっ.....

氷柱がありさを取り囲んだ




竜「.....やったか....?」




ありさ「....!?スッ....」



神級魔法....属性は氷。竜は本来..Dクラスにいるべき人間じゃないな....



竜「な.....!?避けた...だと...!?魔法を使っていないはずだ!」




ありさ「私はあまり....

魔法を使いたくないの....」



竜「なに.....?なぜ.......」



だけど、何もしないわけじゃない