「ゴホッゴホッ・・・・・ゴホッ・・・!」



「お〜い大丈夫か刹那?」



『う、うん。大丈夫だよ!心配してくれてありがとう相楽くん』


相楽 翔馬(さがら しょうま)。
サッカー部に所属していて、気が利く爽やかスポーツ少年。


僕がクラスでも浮いているのを気にしてか、気を利かして話しかけてくれる優しい人。
彼女がいるらしい・・・。


「何度も言ってるけど、相楽じゃなくていいってば!翔馬でもしょうでも何でもいいから呼びやすいようによんで!」


『あ、ありがとう!そ、その、じゃあ翔馬君で・・・・』


そういうと、翔馬はんーーと言いながら考えこんだ後、ニコッと笑い「了解!」といった。


「刹那ももうちょっと皆に対して積極的になれよ」


『あはは。そうだね・・・頑張ってみるよ』


僕のコミ障を甘く見すぎ。


「お前いい子だし、すぐ仲良くなれるよ!俺にも普通に話しかけてな」


『うん。翔馬君は優しいね』


「い、いや!!俺はホントのこと言っただけであって!その・・・・///」


照れて口ごもる翔馬を見ながら笑うと、「笑うなよー!」と怒ってきた。