「んっ……」
優人君が警官に捕まり、警察署まで連行され、一時間がたった頃。外科病棟の病室のベットで絵美ちゃんが目を覚ました。
「絵美ちゃんっ!」
「あ……れ……?」
絵美ちゃんは、私、犬垣君、みっちゃん、瀬名君、真壁君、鹿野君、りすなちゃんの顔を見る。
「野山さんと……みんなどうして……」
「優人君が警察に捕まった後、病室に運ばれたんだよ。絵美ちゃんのスマホがSINE《サイン》ソードを受け止めてくれて、助かったんだよ」
「そう……だったの……」
「佐熊」
犬垣君が話しかけると、絵美ちゃんは犬垣君に視線を向ける。
「一時はどうなることかと思ったけど、無事で良かった」
「犬垣さん……」
絵美ちゃんの両目が潤むと、私は口を開く。
「ねぇ、絵美ちゃんっ……」
「ん?」
「一つだけ聞いてもいい……?」
「ええ……」
「どうして先輩をっ……」



