「そんなの……、嫌だっ……」 私はゆっくりと立ち上がり、雨瀬先輩の顔をじっと見つめる。 お願い……。 お願いだから……、目覚めて……。 お願い……。 ぽたっ、と右目から一粒の涙が零れ落ちる。 私には、先輩が必要なの……。 好きなの……。 大好きなの……。 愛してるの……。 だからっだからっ……。 「…………柚人っ…………」 私は酸素マスクを外し、雨瀬先輩の唇にそっと自分の唇を重ねた。