ケータイうさぎと意地悪先輩。FINAL


「――――はい、やめ!」

 強面な男性の試験官がそう言うと、私は手を止めた。

 試験官が一枚一枚、小論文を回収していく。

 ドキドキ。

 ドキドキ。

 試験官は全て回収し終えると、

「では、隣の部屋で面接を行いますので、名前を呼ばれたら順次入って行くように」

 試験官は小論文の束を持って試験会場から出て行く。

 そして、

「――――野山うさ葉さん」

 私の名前が呼ばれたのは数分後のことだった。

「はいっ」

 私は席から立ち上がると、机の脚に膝をぶつけた。

「痛っ……」


 何やってるの、私……。

 
 私は膝の痛みを堪えながら、試験会場を出て隣の部屋に向かう。