私はしゅんっとする。 「そうなんですか……」 一緒に帰りたかったなぁ……。 「うん。だから……」 雨瀬先輩は、ぽんっと頭を叩く。 「極力一人で帰るなよ」 「はっはいっ」 「それから……」 雨瀬先輩が私の耳元に唇を近づける。 ドキッ!! な、何!?!? 「今日も一日頑張れよ」 雨瀬先輩は、優しいバリトンの声で囁いた。