ケータイうさぎと意地悪先輩。FINAL


「!」


 え、逃亡中………!?


「春宮優人(黒うさぎ)にはどうやら権力者がついてるらしく、世間にはガス漏れ事故として処理され、グループ全員は事情聴取のみで済んだ。だからいずれ、このトーク通り春宮優人(黒うさぎ)は、キミの前に必ず現れるだろう」

「………っ」

「キミがうさぎパークに行く前、雨瀬先輩と電話で話した」


 え………?


「『一人で先に行く気ですか? 雨瀬先輩、バカなんですか? オレの時とは数が圧倒的に違うんですよ? 196人を一人で倒せる訳ないでしょう?』って言ったら、『そうだな、でも、うさ葉のお姉さんに命がけでうさ葉を守る』って、『だから、今回も俺が先に一人で行く。君達は後で来いよ!』って言ったんだ………」

「………」

「それに対してオレは、『分かりましたよ。清々(すがすが)しく死んできて下さいね』って言ってやったんだ。そしたら、『瀬名、俺がもしもの時は、うさ葉を頼む』って言うから、『気持ちの悪いこと言わないで下さいよ』って返した。そしたら、『ははっ、じゃあな』って言って電話を切ったんだよ」


 先輩っ………。


「その時は、冗談だって思ってた。でも、雨瀬先輩は自分がこうなること覚悟してたんだって今分かった。だから……」

 瀬名君は真っ直ぐな目で私を見つめる。

「キミのことは正直、大嫌いだけど、オレが代わりにキミを守る。雨瀬先輩がもしこのまま目覚めなくても、オレがキミを幸せにする」