ケータイうさぎと意地悪先輩。FINAL


 ピッピッピッ、と心電図の音が聞こえる。

 酸素マスクをつけた雨瀬先輩は、ベットの上で眠っている。


 先輩……、生きてた……。

 良かったぁ……。

 去年の先輩の誕生日は、桃色のハートのミサンガプレゼントしたな……。

 先輩、20歳になったんだね、おめでとうって、口で言えたら良いのに……。


「うさ葉」

 みっちゃんが声をかけてきた。

「雨瀬先輩ね、命は取り留めたんだけど、いつ目覚めるか分からないって……」


 え?

 いつ目覚めるか分からない?


「このまま行けば、植物人間のまま生きる事になるって……」

 私の心を、まるで雷が落ちたような衝撃が襲う。