ケータイうさぎと意地悪先輩。FINAL


 みっちゃん達のやり取りを聞いている内に5階に着いた。

 エレベーターから降りると、みっちゃんに車椅子を押されながら、雨瀬先輩の病室まで向かっていく。

 名前のプレートを見ると、伏せてあって見えない。

 私はそれを見て首を傾げると、みっちゃんが、

「セキュリティーの為に名前は見えなくしてあるんだって」

 と言って、プレートの蓋を動かす。

 プレートには、『雨瀬柚人』と書かれている。

 みっちゃんは蓋を動かしてプレートを見えなくすると、コンコンッと扉を叩いて、扉を開ける。

 私は病室の中に入ると、個室になっている。

「「うさ葉ちゃんっ!?」」

 奈子先輩と広森先輩が声を上げる。

「あんた、起きれるようになったの!?」

 柚葉ちゃんが驚きながら尋ねて来た。

 コクンッと頷くと、柚葉ちゃんの隣にいる雨瀬先輩のお母さんが、

「うさ葉ちゃん、良かったわ~~!! でもねー、柚人が、柚人がっ……ああっ……」

 と言ってすすり泣いた。

 みっちゃんが車椅子を押し、私は雨瀬先輩の元に近づいていく。


 先輩っ……!!!!