ケータイうさぎと意地悪先輩。FINAL


「……花嫁には言ったけど、僕は中学からずっと花嫁が好きだった」

 ぐぐぐ、とソード同士で押し合う。

「でも、告白することは出来ず、高1になって、僕は合唱部に入った。その時、雨瀬先輩と出会った」

 同じくらいの力がぶつかり合い、

「僕は合唱部でずっとピアノ伴奏担当だった。雨瀬先輩が水野先輩を好きなことも知ってた」

 優人君も雨瀬先輩も動かない。

「雨瀬先輩は水野先輩と結ばれるんだって思ってた。それなのに、雨瀬先輩は花嫁にちょっかいを出し始めた」


 ちょっかいって……。


 優人君は押す力を強める。

「好きな人がいるにも関わらず、花嫁が自分に好意を向けるようにして、僕は許せなかった。でも、何も出来ずにただ僕は見ているだけだった」

 雨瀬先輩が押され、ずずず、と後ろに下がる。

「それから高2になって、スマ王が現れた時、影でずっと応援していた。けど、失敗に終わり、僕がどうにかするしかないって思った。だから……」

 優人君は水色のSINE《サイン》ソードを跳ね返す。


「SINE《サイン》を愛し、雨瀬先輩を憎む者達を集め、黒うさぎになったんだっ……!!」


 優人君……。