「――――どうやら、本気みたいだな」
雨瀬先輩は水色のスマホを手に取ると、スマホの左側にあるSと書かれたボタンを押す。
すると、水色の光の剣が出てきた。
雨瀬先輩は、水色のSINE《サイン》ソードを中段に構え、自然な半身の姿勢を取る。
嫌だっ……。
先輩が人殺しになるなんてっ……。
だけど……、優人君(黒うさぎ)の仲間達に押さえられてる状態じゃ止めに行けないし、この状況で、やめて、と叫んだところで先輩がやめてくれるとは到底思えない……。
結局、今の私には先輩を……2人を止める力なんてないっ……。
ないんだっ……。
「どちらかが生き残った方が、うさを嫁にもらい、幸せにする、いいね?」
「ああ」
「では、始めよう。現実《リアル》でのSINE《サイン》ゲームを!!」
優人君はそう言うと、
「やああっ!」
地面を蹴り上げ、黄緑色のSINE《サイン》ソードを真っ直ぐ突き出す。
雨瀬先輩は瞬時に右に避けると、優人君は腕を引き、再び黄緑色のSINE《サイン》ソードを真っ直ぐ突き出す。
雨瀬先輩は今度は左に避ける。



