ケータイうさぎと意地悪先輩。FINAL


 抵抗……、出来ないっ……。

 助けてっ……。

 せんぱい、せんぱい、せん……ぱい……!!


 キスはどんどん深くなっていく。

「ゃぁっ…………!!!!」

「――――うさ葉!!」


 この……声は……。


 優人君は唇を離し、ふと前を見ると、ハッと驚いた表情を浮かべる。

 私の両目にも、くっきりと前に立っている人の姿が映った。

 顔には少し傷があり、紫色のトレーナーはボロボロで――――。


 ぁっ……ぁっ……。


 私の両目に溢れるような輝きが満ちる。

 そして、徐々に涙へと変わっていき、睫毛に溜まる。

 私は、ハァハァ、と息を切らしながら前に立っている愛おしい人の名前を呼んだ。

「……雨瀬先輩」