ケータイうさぎと意地悪先輩。FINAL


 しばらくして、教会内のエレベーターに乗り4階から1階まで降りると、洋画が描かれた壁を見つつ、入口を目指して灰色のタイルの上を裸足でただひたすらに走った。


 ウェディングドレス、走りにくいっ………。


 エレベーターから降りてきた黒うさぎの仲間が、

 ――――ドドドドドッ!

 後ろから次々と追いかけてくる。

「きゃあああっ!!」

 りぼん付きの真っ白なベールを被った私は、悲鳴を上げながら逃げる。

 逃げても逃げても足が縺(もつ)れて、気が逸(はや)るも動けない。


 早く、うさぎパークから抜け出さなきゃっ!!

 じゃないと、無理矢理結婚させられてしまう!!


 外の光が見え、教会の入口を出ると、私は教会に隣接しているアーチ型の長い通路を走っていく。