「ど、どうしてここにいるの……? さっき、襲われたのに……」
「アレ、演出だから」
「演出……?」
「スタンガンでやられたふりをして、わざとうさの前で倒れたんだよ。それなのに、うさは僕を助けようと必死だったよね? 嬉しかったよ」
「嘘だよね……?」
「嘘?」
「本当は笠原君が黒うさぎなんだよね……?だって私見たもの……黒うさぎにトークを送った時に笠原君が文字を打つところ」
「あ~あれは、スマホを一時的に笠原君と交換したんだよ」
こ、交換……!?
「うさに笠原君が黒うさぎだって信じ込ませる為にね」
そ、そんなっ……。
「じゃあ、最初から優人君が……、黒うさぎだったの……?」
目を大きく見開き、震える唇から消え入るような声を絞り出す。



