それから式は進んでいき、指輪交換になった。
教会の台の上には、リングピローの代わりに黒色のスマホがあり、その上には、美しいダイヤの指輪が置かれている。
男は指輪をそっと手に取る。
「そ、そんなの……嵌められる訳ないでしょう……!」
「ハメロ」
男に、ガシッ! と左手首を捕まれる。
「やっ……!」
私は抵抗するも、無理やり左手の薬指にスッと指輪を嵌められてしまう。
男は左手首から手を離すと、右手首を捕まれ、台の上にあるもう一つの指輪を無理やり取らされる。
「サア、ハメルンダ」
男は左手を差し出す。
私は右手を震わせながらも、男の薬指に指輪を嵌める。
すると、教会の台の前に立っている神父が、
「愛ヲ誓イマスカ?」
と男に尋ねた。
「誓イマス」
男が答えると、神父は私をじぃーっと見る。



