ケータイうさぎと意地悪先輩。FINAL


 雨瀬先輩の姿が見えた。

「……!」

 紫色のトレーナーにジーパンという恰好の雨瀬先輩は、私の状態を見て驚く。

「うさ葉っ!!」

 男はバッ! と私の上から降り、スマホを手に持って雨瀬先輩の方に向かって行った。

 雨瀬先輩の肩にどん! と男がぶつかる。


 先輩っ……!!


 私は体を起き上らせようとするが、力が入らない。

「っ……!! 逃がさない!!」

 雨瀬先輩は肩の痛みを堪えながら、手を伸ばして男の腕を掴むと、ぐいっと後ろにひねる。

「っ……!?」

 男から小さな声が漏れる。

「もう逃げられないぞ! 顔見せろ!!」

 雨瀬先輩は男の腕をひねったまま、バッ! とお面を外す。