ケータイうさぎと意地悪先輩。FINAL


 その後、紙パックの苺ジュースを買って鹿野君と教室に向かい、途中で別れ、HR(ホームルーム)、1限、2限、3限と授業を受けていき――――4限のテニスの授業が終わった頃。

 ジャージ(上が白、下がピンク)姿のまま、外の自動販売機の前でボーッとしていると、

「野山」

 紺色のジャージを気崩し、袖を捲り上げた栗毛の真壁君に隣から声をかけられた。

 近くには、手洗い場とテニスコートがある。

「ま、真壁君っ」

「ジュース、買わねぇの?」

「か、買いますっ」

 私はジャージのポケットから小銭を取り出し、自動販売機に入れ、『ドキドキアップルジュース♥』のボタンをピッと押す。

 ガコンッ、とアップルジュースが出てきた。

 私はアップルジュースを取り出し、ふたを開け始める。

 ぐぐぐっと回しても開かないふた。


 あ、あれ……?

 あ、開かないっ……。


「チッ」

 真壁君は舌打ちをする。