「寝ぼけてる……?」
「寝ぼけてないっすよ~。うっちゃん、雨瀬先輩のお嫁さんになるんすよね? 僕は柚ぴー(雨瀬先輩の妹)のお婿さんになるから、いずれ、義理のお姉さんになるっしょ? だからぁ、お姉さんって呼んだんだよ~」
鹿野君はそう言って、にこっと笑う。
なっ、なっ、なっ……!
私の顔が、かあっと熱くなる。
よ、よく考えてみればそうだ……!
鹿野君が柚葉ちゃんと結婚して、私が先輩と結婚したら、鹿野君、私の義理の弟さんになるんだ……。
ありえない、というか、想像ができないよ……。
「そうだ、うっちゃん~」
「ん?」
「良かったら曲聴く? 新曲だよ~~」
「う、うんっ」
私は鹿野君の隣に座ると、鹿野君にイヤホンの片方を渡され、イヤホンを右耳に入れる。



