翌日。雨瀬先輩が伴奏者との合わせがある為、いつも(8時)より、1時間早く登校した。
今日は暑いのでジュースを飲もうと思い、靴を下駄箱で履き替えた後、学食の反対側にある自動販売機が置かれた場所に向かう。
すると、
シャカシャカシャカシャカシャカシャカ♪
と、曲が聴こえてきた。
あれ?
この曲って……。
自動販売機の前に行くと、長椅子にチョコレート色のふわふわの髪をした鹿野君が寝ていた。
鹿野君は両耳に白色のイヤホンをつけ、そのイヤホンに繋がれた水色のカバーがかかったスマホを右手で持って、J-popの音楽を聴いている。
「し、鹿野君……!?」
驚いて声をあげると、鹿野君は私に気づいたのかイヤホンを外し、むくっと起き上がる。
「お姉さん、おはよ~~」
「お、おはよう……って……、へ? お、お姉さん?」
鹿野君、もしかして……!



