夜は更けて行き、翌日の放課後。みっちゃんとりすなちゃんと課題をする約束をしていた私は、図書館に向かっていた。
すると、中庭を挟んだ向かい側の校舎の廊下を歩いている笠原君を窓越しに見かけた。
あっ、笠原君だっ……。
私は足を止め、笠原君に見つからないように窓の影からそっと見つめる。
みっちゃんが嘘つく訳ない。
でも、みっちゃんみたいに直接笠原君のスマホ見た訳じゃないから、笠原君が黒うさぎなのかまだ半信半疑だ。
……笠原君、まだ、私の存在に気付いてないよね?
怖いけど、みっちゃんが言ってた事、本当に合ってるのか確かめよう。
私は右手に持っていた鞄を廊下に置き、チャックを開けてスマホを取り出す。
SINE《サイン》のトーク場面を開くと、ゴクンッ、と唾を飲み込み、黒うさぎにトークを送る。
5/20(水)
うさ葉
『こんにちは。』
16:22



