『ん?』
私はもじもじする。
「し、進路決めましたっ……」
『K城大受けるって事?』
「はいっ。それで、受かったら図書館司書目指そうと思います」
『そうかそうか~。じゃあ、俺も頑張らないとな』
雨瀬先輩は優しく笑う。
「そ、そういえばっ……」
『ん?』
「せ、先輩は……、将来何になりたいとか、その、決まってるんですか……?」
『ん――……俺は一応、ミュージカルの方に進みたいと思ってる』
「え」
ミュージカル!?!?
『まだどうなるか分からないけどね。あ、じゃあ、今日はこの辺にしようか』
「そ、そうですね……」
私はしゅんとする。
もっと話したかったなぁ……。



