「あっ、出来たみたいっ! 取って来ますね!」
「いや、俺が取りに行くよ」
そう言って結季さんの代わりに雨瀬先輩は席を立ちあがり、飲み物を取りに行く。
「雨瀬君って大学ではいつも優しいんだよっ」
結季さんが私に向かって甘い声で言う。
「そ、そうなんですか……」
「うん」
結季さんはふわりと笑う。
「ねぇ、うさ葉ちゃんって雨瀬君とSINE《サイン》してるの?」
「えっと……、してないですっ。先輩、携帯だから……」
「え? 雨瀬君スマホ持ってるよ?」
え…………?
私は余りのショックで絶句する。
「大丈夫?」
結季さんにそう言われ、私はハッとしコクンッと頷く。
「先輩……スマホ……持ってるんですか……?」
「知らなかったの? ちなみに私は雨瀬君とSINE《サイン》してるよ」
結季さんはそう言うと、スマホを見せてきた。



